あなたの声
「「めっちゃ可愛い~!!」」
あたしたちは近くのデパートにいた。
夏休み、佑樹くんのバイトがそろそろ終わる頃で
琉都が佑樹くんを迎え行ってるときにあたしたちはデパート内にあるアクセサリーショップを見に来た。
「こんなの彼氏にもらったらキュンキュンだよね~!!」
「本当だよね~!でも成美はもらえるでしょ!」
「なんでよ!」
「澤田琉都がいるじゃん?」
「何それ~!!」
「あたしには彼氏さえいないもん」
「佑樹くんは~?」
「佑樹はそんなんじゃないよ!」
「ったく…お前ら声でけーよ。」
「…琉都!」
「本当だよ...100メートル先まで聞こえたよ?」
「佑樹!!バイトは?」
「もう終わった」
「あ、お疲れ様」
「うん」
「で、何を騒いでたんだよ?」
「ね!琉都、これ可愛くない?」
「え、別にそうでもねぇよ」
「なんでよ~!!」
「なんでって別に...」
……こんな事があった。
多分この日の事だろう。