あなたの声




あたしたちはどちらからともなくキスをした。

琉都があたしの首筋に吸い付くような強めのキスをした。
あたしはそれが何を意味するのかすぐにわかった。

「んっ…」

「声我慢すんなよ」

あたし…このまま琉都に抱かれるんだ。
少し怖かったけど琉都となら大丈夫って思えた。

「だっ…て…っんっ…」

「成美平気?今ならまだ我慢出きるよ?」

「んっ…あっ…へいっ…き」

あたしたちはそのまま体を重ねた。


「成美…いい…?」

「うん…っ」

あたしと琉都は一つになった。

それからあたしはよく覚えていない。

気付いたら琉都に抱き締められながら寝ていた。
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