あなたの声
お母さんたちに話さなきゃ。
あたしは意を決して下に向かった。
リビングにはお姉ちゃんもお母さんもいた。
「あら、どうしたの?」
「大事な話があるの」
「…じゃあそこに座りな?
お姉ちゃんも」
家族3人でリビングの椅子に座った。
あたしはどう話したらいいかわからず、ずっと黙っていた。
「で、話しって?」
そんな中沈黙を破ったのはお姉ちゃんだった。
「……」
「成美、黙っちゃわかんないよ」
お母さんも口を開いた。
「…あのね、あたし…
妊娠…したみたいなんだ」
お母さんもお姉ちゃんも驚いたように黙り込んだ。