あなたの声
ケンカ
琉都いるかな~。
あ...いた、けど。
クラスの子と喋ってるから行けない...よね?
「あははっ!ヤダ~琉都」
「んでだよ~!」
「琉都あり得ね~!」
「実際お前らもあるべ?」
「いやなくはないけど!」
琉都はクラスの子たちと
楽しそうに喋っていた。
そんな中話しかけにいくほどあたしも積極的なんかじゃない。
琉都の隣にいる女の子は
誰もが守りたくなるような小さくてフランス人形みたいな女の子。
髪の毛は栗色のふわふわの髪の毛に
長い睫毛、笑うと垂れる目
ほっぺに出来るえくぼ。
誰がどう見ても可愛いと言うだろう。
そんな女の子だった。
教室の前にいるあたしには
教室の真ん中で話している琉都たちの声を丸聞こえだった。