あなたの声




あたしは呆然としたまま
学校の最寄り駅のホームへ降りた。

学校に着くと既に授業は始まっていてあたしは特に急ぐことなく教室へ向かった。


「成美~!遅い~!」

教室に着くと沙希が話しかけてきた。

「ごめん」

「なんかあった?」

なんかあったってところじゃない(笑)
なんかもうなにがなんだかわからないほど
頭の中がごちゃごちゃしている。

「ううん、ちょっと具合悪いから保健室行ってくるね」

「一人で大丈夫?」

「うん」

「なんかあったなら言いなね?最近成美元気ないから」

「うんありがとう」

あたしは保健室に向かった。
ちょっと落ち着いて考えたかったから。
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