あなたの声




次の日いつもと同じ時間に学校に向かうと
駅のホームに琉都の姿が。

「おはよ」

「どうしたの?」

「ん?」

「なんで琉都こんな早いの?」

「気分(笑)」

「ふふ」

「一緒に行くかぁ」

「うん!」

電車は朝の通勤ラッシュですごい人だかりだった。
人混みが苦手なあたしは思わず電車に乗るのに
顔を険しくした。

「成美?」

琉都はあたしの手を引いて
電車に乗っていく。
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