あなたの声




次の授業は唯一あたしが得意な数学。
あたしは女子の割に、理数系だった。

が。その日は眠くて眠くて
授業の内容をよく覚えていない。

気付いたら授業が終わっていてあたしは水澤くんに起こされた。

「んっ…」

「原田さん?」

「はぁい」

「教科書ありがとうね?」

「あっうん」

あたしは少し喋った所で目が覚めた。
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