密関·蜜時間
ぎりぎりの選択だった



村川は必死に留めた。



が、最後にはあきらめて

幾つもの課題を私に要求した。


私はひとつ


またひとつと課題をクリアーし、関係が始まってから一年余りの

3月20日を以っての退職で了解した。

しかし、彼には企みがあった最終課題は自分がOKを出す事を条件にあげた。


そう!自分が OKしなければいいのだ。


私も揺らいでいた。

私に任されている仕事の後任がいない。きっと大変な事になるのは予想出来た。仕事は大好きでやり甲斐も感じていた。


一度に、私は大好きなものを二つも失うのだ。


それでも守りたい人がいた。


嫌われても二度と会う事も許されなくても。


村川隆祐を


守りたかった

私の心が壊れ切る前に
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