密関·蜜時間
店のチョイスは社長に任せた。

車は、私も何度か来た事のある店の駐車場に入った。社長の馴染みの店だった。
店内に入り、従業員らしい人と会話していた。

注文も任せたいが、私月本なぎさは偏食なのを、社内の飲み会で知っているので『お前が食べれるものを注文しろ』
と言われ、サラダと一品適当に注文した。後、私に食べれるものを確認しながら、肉や魚料理を注文してくれた。

社内で見る社長の顔と違って、居心地の悪さを一瞬感じた。

会話は、社内の事からたわいもない会話までそれとなく途切れる事なく続いた。
私は、思い切って今まで聞けなかった事を聞いてみた。
社長と合わずに退職していき、辞めれば補填される人員の繰り返しに嫌気がさし、2度退職を申し出ているが、毎回却下されていた。 通例とし、去るものは追わず、酷い場合退職を申し出て5分後には居ない人も居た。

なのに、何故私は?許可されない?
不思議だった。

『なんで?私の退職は受け入れられないんですか?』
『俺が居てほしいから』

思いもしなかった言葉?予測出来た言葉?

なんと返しをしたんだろう、その後も会話を続け食事会は終了した。
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