二度目の恋*
意外にも、単純な答えだった。
優士は私に背を向けて、歩いていく。
『ちょっ………!待って待って!』
私は、必死で優士を抑えた。
「まだ何かあんのかよ」
………何もいってないですけど。
そんなツッコミが出掛かったのを余所に
私は丁寧に口を動かした。
″寝床、ちょうだい″
優士は多分だけど笑った気がする。
いや、きっと笑った。
切れ長な眼とは裏腹に……
優しく垂れ下がった眼をして。
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