執事と蜜の味
「お…お嬢様」

「な…なに?」

気まずくて話し出せなかった。

どう返事していいか

わからなかった。

「さっきは申し訳ありませんでした。

こんな執事としてだけの身分の僕が…」

「いいよ。

柏都くん悪くないわ。」

「いえ。

そろそろお出掛けになりますか?」

「うん、いこうっか」

そういえばもう時計の針は12時をさしてた。

「どっちの服装がいい?」

「じゃあプライベートて」

「「わかったわ。」

「車で待っております。」

そういうと柏都くんは

出ていってしまった。

また一層私は寂しくなった。

柏都くん……

そう心のそこで叫んだ。

12時20分。

駐車場に私はいた。

誰か…知らない人が…

「お嬢様」

見知らぬ男の人が私を呼んだ。

少し茶色がかった髪

格好いい服。

ブイネックごとても似合う人。

まさかこれが柏都くん!?

執事の時の柏都くんがいない。

「気づかなかったー…」

そういうと

私は車に乗り込んだ。
< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop