― spring breeze ―
それぞれの想い、夏
ジリジリと照りつける真夏の日差し

木漏れ日に目を細めながらも、晴れ渡る綺麗な青空を眺めながら、俺は自転車のペダルを踏み続けた

今年の春から毎日通い続けている道のり

そもそも高校がすぐ地元だから、もう大分見慣れた景色だ


その見慣れた景色の向こうに、こっちに向かって片手を大きく振っている人影が見える

ペダルを漕いでいくにつれて、それにだんだんと近付いていき、人影が大きくなる

最初から正体はわかっていた

だってこれも、俺の毎日にあることの一つだからだ


『康平ー!おはよー!』
『おー』
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