純情♡SWEETIE
「そう、あの人が

あたしをどん底から引っ張り上げてくれたの。

 抜け殻じゃないあたしをいっぱい褒めてくれて、

 頑張ればまたみんなに会えるって、

 立ち直れたの。」

涙がボロボロ溢れてきた。


「知らなかった、

さっきまで、

 ユズが、ユズがあたしをここにいられなくさせた張本人だったなんて、
 
 つっくんにまで迷惑かけた。

あたしたちを引き離した原因だったなんて。

 この世で一番憎んでる人に、

 癒してもらってたなんて、

 感謝までしてた。

 馬鹿だ、

 あたし、最テーだよ。

 生きてる価値なんてない人間だ。

 それなのに

 こんなふうに図々しく

 つっくんに縋って、、、

 ごめん。」



もう話せなかった、

言葉が目の前から消えてなくなったみたいに

出てこなくなって

ただただ、涙だけがつっくんのパ-カ-を濡らした。


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