純情♡SWEETIE

SIDE月光

かける言葉が見つからなかった、

何より、

毬乃がこんなにまで追い詰められていたことを、

今まで気づいて上げていなかったことに愕然としていた。

毬乃が載ってる雑誌は全部買いあさった。

写真集は3冊も買った。

店頭に並んでいると、

ほかのやつに見せたくなくて

買ってしまったから。


写真集の毬乃は綺麗で

オレの知らない顔で毬乃が笑ってて、

毎日見ては思いを募らせた。

性的な処理にも使ってしまった時もある。

、、、、

歳頃なんだ、毬乃許して!



「抜け殻」だといった。

「入れ物」だとも、


オレが毎日必死に大人になろうと、

日々の生活の中で足掻いていたとき、

毬乃は向こうでたった一人で苦しんでいた。


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