純情♡SWEETIE
あの日、目が覚めた毬乃を、

迎えに来た、お兄さんに初めて会った。


「君が月光君?毬乃が世話になったね。

 お母さんですか

 すみませんご迷惑をおかけしました。」


毬乃が恥ずかしそうに

お兄さんのシャツの裾を握っているのを見て

なんとなく嫉妬した。


「あの、教えてください。」


「何だい?」


「毬乃は今どこに住んでいるんですか?

 またイギリスに戻ってしまうんですか?」


「それを聞いてどうするんだい?」


お兄さんはイラっとした顔をして、


「毬乃が勝手にお邪魔したので、

 君を非難するつもりはないけど、

 正直、毬乃が君に会うことは賛成しかねるな。」

といった。

「兄貴やめてよ。」


「守れもしないくせに彼氏ヅラしないでくれないか。

 行くぞ毬乃。」



 

 

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