純情♡SWEETIE
お昼休み。

お弁当を持って、新校舎の渡り廊下へ。

ベンチに誰もいないのを確認してホッとしている私がいる。

ゆっくり歩いてベンチまで来ると、



少し悲しそうなそうな顔して、柱の横につっくんが立っていた。


「来ないかと思った。」


「どうして、来るよ。

 呼ばれなくてもきっと来てた。」


「あの時、3日前に何も言ってなかった。

 だから、会いたくないのかと思った」


「つっくんの家から帰る時に初めて兄貴から聞かされた。

 だから、言えなかっただけだよ。」


「そうか、でも、なんかショックだった。携帯とかだってあるだろ。」


「そうだね。

 ん、、言いにくかったんだよ、、、、

 ごめん、あたしあの時一人で大騒ぎした上寝ちゃってさ、

 恥ずかしかったんだ。合わせる顔ないっていうか。エヘヘ」


「馬鹿だなあ。」


つっくんはあたしの頭をポンポンと叩いて笑った。



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