純情♡SWEETIE
SIDE月光

「毬乃が転校してきてる。知ってた?」


瑠羽が信じられないことを言ってきた。


「いや、聞いてない。本当なのか?」


「職員室で話題になってる。母方の姓になって、

 2年に編入したって。もともと休校してただけだって?」


「本当なら、俺には会いたくないのかも。」


「何言ってんのよ、そんなわけないじゃん。

 あんた、何弱気になってんだ。」


瑠羽はそう言うが、3日前オレは会ってるんだ。

それで思いっきり泣かれた上、

お兄さんに、あまり調子に乗るな的なことを言われた。

結構ヘコんだし考えた。

別れろということなのかとも思ったが、

そんなのできっこないし、絶対に諦めたくなかった。

だから覚悟した。

こんど、毬乃にあったら、

「俺のそばにいろ、もうどこにも行かせない」

と言ってやろうと思っていた。
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