純情♡SWEETIE
でも、こんなに早く会えることになるとは、

思ってもみなかった。

俺の覚悟してた言葉なんかもうどこかに吹き飛んだ。

だいたい、何も聞いてない。

もしかしたら俺に会いたくないのかもしれない。


「あたしは会いに行くよ。ゲッコーはどうする?」


オレは首を振った。


「ん、分かった。時間はたっぷりあるさ、

 毬乃はもうここにいるんだから。」


瑠羽は潔い。男の俺より男前だ。

教室を出ようとする瑠羽に、


「伝えてくれ、昼休みにいつものところで待っていると。」


「Ok!」

ウィンクして出ていった。


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