純情♡SWEETIE
「入試までこんなふうにデ-トなんて言ってられないのに、

 月光の頭の中はそれだけなの?」


プリプリしながら


月光の手を振り払って歩き出す。


「待てって、悪かった~

 毬乃ちゃ~ん。」


なんだか普通のカップルな私たちに


我ながら笑える。


許してあげようかな。


振り向いて立ち止まる。


「ごめんて、歩くの早いよ毬乃。」


横に並んだ月光の肩がホンの少しあたしを越していた。








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