純情♡SWEETIE

3

*毬乃*

朝目が覚めると、のろのろと体を起こした。

学校休みたいな。

昨日は、桜川先輩とデ-トをした。

初めてのデート、

ホントは佐々くんとしたかった。

先輩といても、考えるのは佐々くんのことばかり。

ついため息が出た。

「これでもすごく楽しみにしてたんだよ。

 そんな顔されて、ため息つかれると結構傷つくんだけど。」

「あ、ごめんなさい。」

「いや、いいや、俺も無理やり突き合わせてるんだし、

 これ以上望んだら撥が当たるか。」

桜川先輩。女子に人気があるのに

あたしにちょっかい出してこなくったって

そう思ったけど、

気持ちなんて簡単に割り切れるなものじゃないってことは、

わかっている。
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