純情♡SWEETIE
「もしかしてその中に、ま、、ああ、なんでもない。

 次の模試で順位落としたら、覚悟してよ。」


「わかってる。」


ママの口が毬乃について聞きたそうに動いたのは気づいていた。

中学の時のことで、オレ達親子の関係が微妙に悪くなっていたことを

ママも気づいていた。

だから、それ以来毬乃のことはお互い言わない。


大体ママが毬乃のことをよく思わないのはただのヤキモチで、

毬乃の家庭は、ちょっと変わっているが、

父親は外資運輸会社の社長だし、母親は人気漫画家で、兄は教員らしい。


毬乃自身も、人気ティ-ンモデル。


息子の彼女とすれば申し分ないどころか自慢の種になるくらいだろう。


まあ、強いて言うなら、


幼稚園の時のやんちゃぶりは目に余っていたかもしれない。


でも今の毬乃は、半端なく可愛い。


今日のキスを思い出してしまう。


やべ、もう頭の中なかそればっかになっちゃいそうだ。

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