純情♡SWEETIE
ショーベースの入口で毬乃は小さく膝を抱えて座っていた。

オレがそばに座ると、

泣きはらした目で見上げて、

「どうしよう。」

とつぶやいた。

「いっぱい考えたの。

 髪の毛切る、目の色はカラ-コンタクトいれる。

 いっぱい食べればちょっとぐらい太れる。

 でも、身長はどうにもならない。」

「え?」

「どうしたら嫌いになんない?

 病院とか行けば身長って削れるの?」


毬乃が困ってることって、、

「そんなこと必要ないだろ。」

なんでそんなこと考えるかな。


「だって、目立つから嫌でしょ。

 嫌いになっちゃったんでしょ。」

さっきまで泣いてた目から、また大粒の涙がぼろぼろ溢れる。


『マリンが泣くのゲッコー関することだけだから。』

オレのプライドが毬乃を泣かせてるんだ。








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