純情♡SWEETIE
「ごめん。」

毬乃の泣き腫らしたブル-アイが、

オレを見つめて、ゆらゆらしてる。

宝石みたいだ。


「ううん。」

すくい上げた毬乃のサラサラした髪は

俺の手からこぼれて、

日に透けてキラキラと光の糸の束を作り上げる。


「オレ、情けない男なんだ。

 自信もなくて

 そのくせ

 プライドたかいんだ。」




「つっくんは、情けなんかない。

 いつだってカッコイイ。

 いつだって、

 追いつけなくて

 自信がないのはあたしだよ。

 ダメなあたしも

 めちゃくちゃだった小さかったあたしも

 全部バレてるから

 いつだって

 離れていっちゃうか不安なのはあたしなんだから。」


そう言ってギュッと抱きついてきた。
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