純情♡SWEETIE
「乗ろうかあれ!」

毬乃が乗りたがってた観覧車。

指差した方向を見て、嬉しそうに笑う毬乃。


「うん。」


「ほら、おいで。」

差し出した手に繋がれた白くて小さな手は、

何の躊躇いもなく俺の手を握る。

さっきまで泣いていた顔に

溢れんばかりの笑顔を向けて。


どうして、同じ歳なんだろう。

もっと年上で、大人だったら

こんなふうに不安にさせないのに。

毬乃を丸ごと抱きしめて

安心させてあげられるのに。


もっと自分に自信が持てるのに。

ギュっ

握り返す手に力が入る

「ん?」

不思議そうに見つめてくるブル-アイが

オレの心をとろけさせる。

「なんでもない。」

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