純情♡SWEETIE
「今回ネットに上がったことで、

 逆に話題になってしまって

 今まで、知らなかった人たちにまで、

 毬乃の事が話題になってしまったの。


 母親のこと、

 父親のこと、

 モデルのこと、


 格好の好奇の目にさらされることになったわ。


 残念ながら、

 どこかで忘れられるのをやり過ごせる容姿ではないでしょ。

 特に髪の色と瞳の色は、隠し通せない。

 日本中どこに行っても、、、

 こうなってしまった以上、

 父の実家に身を寄せるしか、

 毬乃の安全は得られないの。

 わかって頂戴。」


淡々と話す毬乃のお母さんの目には涙が浮かんでいた。


もう、これ以上オレには何も言う権利はないのか。

毬乃はこのことを知っているのだろうか。
< 81 / 170 >

この作品をシェア

pagetop