純情♡SWEETIE
放課後、迎えの連絡を待ちながら、

校内を歩いた。

教室、特別教室、体育館、

休憩室、

新校舎への渡り廊下のベンチ。

いつも一緒にお弁当を食べた。

どこに行ってもつっくんの姿を探してしまう。

もう会えないのに。

ベンチに座ってる人、つっくん?

今日は来られないはず。

でも、

間違えるはずない

大好きな人だもの。


「つっくん。」


「毬乃。」


「どうして、ここに居るの?」


「校長のはからい。あの人結構話分かる人でさ、

 放課後なら、反省文出しに特別に学校来てもいいって。

 毬乃の迎えわざと遅くしてもらったんだ。」




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