純情♡SWEETIE
SIDE月光

「月光くんまた身長伸びたでしょ。」

相変わらず高い声で話しかけてくる里奈。

「そうかな?」

まあな。もう184センチ。マジ天井知らず。

「もう、毬乃抜いたんじゃない。」

「たぶんな。」

毬乃がイギリスに行って1年半。

俺たちは3年になっていた。

言ってる間、全く会えなくなかった訳じゃなく、

長い休みには帰国して、

みんなで会ったりした。

髪を染めて、カラ-コンタクト入れて全く別人になって

周りにわからないようにして、

もう、すっかりあのことは、忘れられてるけど、


周りのみんなに迷惑かけないように

毬乃が気を使ってのことからだ。


ただ、会うたびに大人びる毬乃に、

オレは置いていかれた気分になっている。
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