純情♡SWEETIE
別れたあの日もそうだった。


オレたちは決して相手に触れない。


お互い意識してそうしている。


少しでも触れてしまったら手放せなくなる。


それが分かっているから。


どんなに近くなっても、

人が一人ちょうど入れるくらい空けて、

見つめることで、お互いの気持ちを確かめ合った。


いつになったら俺たちは前の二人に戻れるのだろう。


もう、永遠に戻れない。


そんな気さえした。
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