純情♡SWEETIE
SIDE毬乃

春休み、あたしは色々手続きをするために日本に帰ってきていた。

久しぶりに会う友達たちは、ちょっと大人になって、

1年半の時間の流れを感じてしまった。


「モデルの仕事はもうやらないの?」


「もともと、好きじゃなかったし、契約も切れたから。

 めでたくあたしも一般人だよ。」


「もったいない気もするなあ。」


久しぶりに会った里奈ちゃんは、

ちょっぴりお姉さんみたいに落ち着いた話し方をする。


「今だからいうけど、

 あたし最初毬乃のこと気に入らなかった。

 優しい彼がいて、

 勉強が出来て、

 モデルやっちゃう位綺麗で

 性格も良くって、

 気のおける友達もいてずるいもん。

 だから、月光君取ってやろうと思ったの。

 でも、そんなのぜんぜん無理で、

 そんなことより毬乃のこと大好きになってたの。」


「そっかあ、あたし、ずっと仲良しだって思ってたなあ。」


「それだよ。いつの間にかみんな毬乃に染まっちゃうんだよね。

  ねえ、まだこっちに戻れないの?」






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