虹が輝くときに。
「ああ、そうだった。じゃあね、椎名さん。」
桜井先輩は、何かよく分からない人だった。
「春香様のジャマしたらどうなるか分かってるよね?」
取り巻きが、意味不明なことを言ってきた。
「ってか、慶介君はやっぱり春香様が似合うー。」
そっか、どうでもいいや。
慶介は慶介だもん。
「何をやっているの、皆さん…。」
「は…春香様!」
何なんだコイツは…。
よくわからない先輩だなぁ。
「変なことを言ってないでしょうね…?」
怖い目だ。
睨まれたらひとたまりもない…。