最高のLove song~君に伝える愛の歌~
私の歩調に合わせて詩音は歩いてくれた。


「ここ」


「ホントに近いんだね?」


「そうなの…少し上がっていく?

お茶でもどうぞ?」


「夜なのに、いいのかな?」


「うちに、夜来るお客様も多いから

気にしないで?」


「…じゃあ、少しだけ」


遠慮しながら、

詩音は中に入ってきた。



「ご両親は?」


「音楽祭に出てるから、帰りは遅いの」


「じゃあ、一人?」

「うん。いつもの事だから、」


「一人で怖くないの?」


「大丈夫よ」

どこからか、

ミニチュワダックスが走ってきた。
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