最高のLove song~君に伝える愛の歌~

詩音side

座って待っていると、

お盆にコーヒーセットをのせた

鈴奈がこちらへ来た。

・・・

目が見えなくても、

何でもできるんだな。

少し感心していると、



「キャッ!」


何かにつまずいたのかこけそうになった。


オレは慌てて鈴奈を受け止めた。



「…大丈夫?」


「うん・・・ごめんなさい」


「いいよ」


・・・顔が近い。


さすがのオレも、顔が熱くなった。

鈴奈の目が見えないことに、

少し感謝しながら、

オレは、鈴奈をたたせた。
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