機械仕掛けの心の行方
「ああああああああああああああああ」


痙攣しながら、私は声を上げ続けた。

お願い。

もう見せないで。

幸福な記憶。

見たくない。

見れば見る程。

もうそれが永遠に届かないものだと、思い知らされるだけなのだ。




……ああ。



そうか。






これが。











『寂しい』。









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