機械仕掛けの心の行方
「ああああああああああああああああああ」


呼吸の要らない私は、ただ声を上げ続ける。

この喉が壊れようとも、叫び続けようとするだろう。



ああ。

マスターは。

息子は。

このようなものを、抱えて生き続けていたのか。

ずっと、ずっと。

それは、どれほどの痛みだったのだろう。

どれほどの辛さだったのだろう。

私がいるから、寂しくないと、息子は言っていた。

私には、そのような自信がない。

彼の寂しさを埋められていた、自信がない。

これほどの、これほどの感情を。

寒さのようなものを感じ、私は自分の体を抱いた。

かつて、マスターを亡くした際の、息子を抱きしめた腕で。

しかし、私は自分の腕がただ冷たいのを思い知るだけだ。

この腕は、温かくない。

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