機械仕掛けの心の行方
プログラムは着々と進んでいく。

記憶は次々と削除され、私は初期化へと向かう。

全てがまっさらな状態となるだろう。

マスターと初めて会った、あの時の私へと。




僅かな時間で、私はまた過去を思い返していた。

走馬灯のように、記憶が流れ、消えていく。



そこには、いつだって彼らの笑顔があった。



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