機械仕掛けの心の行方
今日も彼のカードゲームの相手をしているのだが、彼はにこりとも笑わない。

さりげなく彼を勝たせる為にいろいろと細工もしているのに、彼は勝っても嬉しそうな素振りをこれっぽっちも見せない。

ほとほと困り果てた私は、どうすればいいのか、散々迷いながらも、マスターに尋ねることにした。

できれば自分の力でどうにかしたかったのだが、そうも言っていられない。

解決法が自分の中に存在しないのであれば、それを最も知っているであろう者に尋ねるしかない。

私は自分のプライドと仕事とを天秤にかけ、結局仕事を優先させることとした。
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