ブスな彼女
会いたい
真央に会いたい…。
━━━会いたい。家に来て、来ないなら学校で 捕まえる。
もう我慢の限界…。
電話をしても出ないだろう真央に、半強制のメールを送った。
携帯をテーブルに置くと、大きく息をはいてソファーにもたれた。
イライラする気持ちを鎮めるように目を瞑る。
いつの間にか眠っていたらしい…。
今、何時だ?
ぼんやりする頭をはっきりさせようと体を起こす。
テーブルを見るとチカチカと光る携帯…。
「 真央!? 」
慌てて確認すると…。
「………」
真央ではなく晋平からだった。
メールを開く気にもなれず、力なく倒れこんだ。
「何でだよ……。」
メールを送ってから一時間…。
見てないのか、見ても無視してるのか…。
このまま……嫌だ、無理だ。
「 会いに行くか…。」
俺からは来ないでと言われて、真央の家に行った事はない。
帰りに送る時も近くまでしか送らせてもらえなかった。
それもこれも、真央が嫌がるから我慢してたけど…嫌だ。