今宵、跡が残るくらい
君と初めて関係を持ったのは半年前。
ここで君が一人泣いてる所を俺が見つけハンカチを渡したあの日。
初対面の年上の女。
それなのに何故かほっておけなく思わず泣いている理由を君に聞いた。
「旦那が転勤になったの」
「着いて行くのか?」
「えぇ、仕方ないもの」
夫に暴力を振るわれたの、と泣いてる理由を俺に教えてくれた君。
そう言われてみれば君の頬は腫れてる。
正直ゾッとした。
男が女に手を上げる事実に。
「大丈夫か…?」
「暴力なら我慢するわ」
話を聞きゾッとしていたはずがそんな君を抱き締めたい衝動に駆られ。
その日。
俺は身体中傷だらけの君を無我夢中で抱いた。