今宵、跡が残るくらい



おい被さる様にベッドに沈んでく身体。


この匂いも。


この所所傷痕がある肌も。


今日でラストなんだと思うと自然と目の辺りが熱くなってくる。


上がってくる物を拒否する為、君の唇に噛み付く様に強く強く…





「はっ」

「ん、っ」





君の吐息と俺の吐息が部屋中に響く。


どうせなら。


いっそこのまま時が止まれと真剣に願ってしまう。





「んっ」





頬に冷たい何かを感じ思わず唇を離し、君の顔を見つめてみれば。


君は目にいっぱいの涙を溜めていた。





「どうした?」

「心配しないで」





そう言って俺の首にまわしてる両手にグッと力強くを力を入れた君は…



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