今宵、跡が残るくらい
事が進む度。
君との別れにまた近づいてき身体とは裏腹に心は満たされていない。
「あぁっ」
何度、君が俺の名前を呼び。
「はっ」
何度、君の名前を呼んだだろうか。
お互い別れを惜しむように呼び合う。
「わ、たし。今でも貴方を愛しているわ」
どうして今それを?
君から離れたくなくなるだろう??
君は俺にそう思って欲しくてこのタイミングで言ってきたのなら…
君は本当に可愛い人だ。
「旦那よりも愛して、る…っ」
ズキッとした痛みが俺の背中を襲う。
ありがとう。
俺の我が儘を聞いてくれて。