無限センチメンタル
ジリリリリ…!!!


なんだ、この音?

ああ、知ってる。

朝が弱い俺に、マネージャーがよこした強烈にウルサイ目覚まし時計…


バンッ!!!

ベットから腕を伸ばし、勢い良く目覚まし時計を叩いた。


「…ああ、夢かぁ…」

そこは俺の部屋で。
何の変哲も無い、いつも通りの朝。

それにしても、リアルな夢だった。

中途半端なところで現実に引き戻されたせいで、どうもスッキリしない。

ああ…変な感じ。

夢から覚めてもなお、あの漆黒の瞳は脳裏に深く刻まれていて。

一体、誰だったんだろう、なんて。
そんなことばかり思ってしまう。

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