キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~
「あの…?
自分が何言ってるか分かってますか?

もちろん″NO″です

他の人あたってください」



「そこをなんとか!」


目の前で男の子が手を合わせてお願いしている


「俺、今まで何時間もいて、何度も通る人に話しかけたのに全員に無視されて…
それで、やっと君が振り向いてくれたんだ
もう、こんなチャンスないと思うんだ
だから、お願い!」


「いや、だから無理ですって!」


「そこを、なんとか…
一生のお願い!」


「もう、本当に無理なんです!

一生のお願いとか、はじめて会って、しかも何も知らない人にそんなこと言われても困ります!」


こんないつ人が通るかも分からないところで喋っていては、普通の人からしたら変な人でしかない。だって、1人で喋っているように見えているはずだから。

だから、とりあえずダッシュで逃げた。
面倒くさいことはごめんだ。



でも、ついて来る
同じくダッシュで…


男の子であり、それでもって幽霊である人に勝てるわけがない

幽霊は、疲れしらず
どんなに走ったって、何をしたって疲れない。


だから、私は考えた


それでもって、出た結論は、


″隠れること″


見つからなければ、どれだけ体力があっても関係ない。



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