絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅳ
水野に断ってから、香月は最上の肩をゆすった。
「なんでそんなお金……一体どうしたの!?」
「……千さんと……飲みに行って……」
「え、一晩で!?」
「ううん……最近は毎晩……あと、賭け事を……」
「子供は!?」
「保育園に預けてる……」
「今も!? あ、24時間預けられるとこ?」
「うん……」
「旦那さんは??」
「……知らない」
「なんで!?」
「知りませんよ! あんな奴……」
「ちょっともう……どうしちゃったのよ……。しかも何で自分のお金使ったの!?」
「いつも出してもらうばっかりじゃ悪いから……」
「だからって何で借金したのよ……もう……何やってんのよ!」
焦るばかりで、気遣うことも、良いアイデアも、何も浮かばず最上を攻めて肩を更にゆすった。その衝撃で、大きな目から涙が揺れ落ちる。
「こちらとしては」
水野は表情を変えない。
「割りの良い仕事も紹介できますが、それが嫌だとおっしゃられるので」
「それは……風俗とかですか?」
「それもありますが、もっと簡単な……キャバクラや、電話に出るだけのそういう仕事もあります。その辺のパートより、ずっと稼げます」
「やめた方がいいよ、そんなのは絶対ダメ」
香月は最上に厳しく言った。
「なんでそんなお金……一体どうしたの!?」
「……千さんと……飲みに行って……」
「え、一晩で!?」
「ううん……最近は毎晩……あと、賭け事を……」
「子供は!?」
「保育園に預けてる……」
「今も!? あ、24時間預けられるとこ?」
「うん……」
「旦那さんは??」
「……知らない」
「なんで!?」
「知りませんよ! あんな奴……」
「ちょっともう……どうしちゃったのよ……。しかも何で自分のお金使ったの!?」
「いつも出してもらうばっかりじゃ悪いから……」
「だからって何で借金したのよ……もう……何やってんのよ!」
焦るばかりで、気遣うことも、良いアイデアも、何も浮かばず最上を攻めて肩を更にゆすった。その衝撃で、大きな目から涙が揺れ落ちる。
「こちらとしては」
水野は表情を変えない。
「割りの良い仕事も紹介できますが、それが嫌だとおっしゃられるので」
「それは……風俗とかですか?」
「それもありますが、もっと簡単な……キャバクラや、電話に出るだけのそういう仕事もあります。その辺のパートより、ずっと稼げます」
「やめた方がいいよ、そんなのは絶対ダメ」
香月は最上に厳しく言った。