狼彼氏に甘いキスを



「夏織チャン、おはよ。」


 そして次の日。

 何であたしは挨拶されてるだけなのに壁に追い詰められているのだろう。


 心臓が凄い音をたてている。


「おはよ…?」

 頭の横には豊岡くんの腕。

「おはようのチューしていい?」
「へ?」


 まともにリアクションできないまま唇を奪われた。


「んンっ」

 舌が絡む。
 熱くて、甘くて、激しい。



――――こんなキスされたら…



「…ッん」

 豊岡くんの胸板を押す。

 こんなの誰かに見られたらりしたら大変…。


「邪魔。」


 だけど抵抗はあっさりと手首を掴まれて意味がなくなった。

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