体で伝える愛言葉
勉強地獄から解放された私たちは、久々に街に繰り出していた。


「ねぇねぇ暇なら遊ばない?」

でた。


都会恒例ナンパ男。


ウザいから無視してたら、そいつは私たちの横を歩きながらベラベラと話しかけてくる。


ウザいウザい。


「しつけぇよ。」


私たちがキレて顔をあげると、うわぁ~。


黒渕眼鏡の、お世辞にもイケメンとは言えない男が二人。


よくナンパできるよ。


今まで引っ掛かった女いなかっただろうなぁ。


「キモいんだよ。話しかけんな。」


さすがにキレた。


「あっ?調子に乗ってんじゃねぇぞ。」


まさかの逆ギレかよ。


「うぜぇんだよ!!」


そう言って私たちは歩き出した。


がっ何を意地になってるのか、そいつらはさらにおいかけてくる。


あぁ~もう!キレていいかな


廉斗と慎二から喧嘩はダメだって言われてたけど、例外もあるよね。


私たちは、目で相づちを打って、後ろを振り返った。
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