体で伝える愛言葉
あれから、私たちは喧嘩をやめた。


学校から帰ってる途中で、またあの雪だるまを見かけた。


ってかまたナンパされた。


琴弥と笑いあって振り向く。


「お兄さんたち、元気~?」


「うぜー。」


二人は私たちを見ると、逃げていった。


琴弥と二人で大爆笑。


廉斗たちにも話した。


「まともにしめときゃよかったな。」


慎二がいった。


「人には、喧嘩するなって言っといて、自分はするんですか~?」


「卑怯だとおもいま~す。」


二人で抗議する。


「ガキじゃねぇんだから、するわけないだろ。」


「お前らと一緒にすんな。」


また頭を小突かれた。


「うちらだってガキじゃないし~。」


「ガキだろ。」


「ガキは大人しく勉強してろ」

「慎二今のセリフ親父だし。」

「二人ともうちらの親父かよ~。ウケる~。」


「せめて、兄貴にしといてくんない?一応まだ十代なんですけど?」


「サギだ。」


「あっ?」


「それ以上言うと犯すぞ。」


「いや~変態。」


「どすけべ~。」


「そりゃぁねぇ~。健全な十代ですから。」


「そういう発想もするさ。」


二人の目がキラリと光る。


私たちは、部屋の中を逃げ回った。


二人もふざけて追いかけてくる。


「廉斗~今胸さわった~花梨~慎二~廉斗が胸さわった~。」

「触ってねぇよ。」


廉斗が慌てて否定する。


「廉斗!!」


私と慎二の声が被った。


今度は、廉斗がお説教された。

琴弥の嘘だってわかってるから、冗談で説教したんだけど。


琴弥は、笑いながら見ていた。

「琴弥てめぇ~…」


廉斗も笑いながら、琴弥を睨んでいた。
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