体で伝える愛言葉
そんな悩みを親友カップルに打ち明けてみた。


爆笑された。


「花梨かわい~。」


「うっさいなぁ。」


「まぁ初めての子だからな。デレデレしちまうのも仕方ないだろ。」


「それは、わかってるんだけどさ…。」


荷物を持つときや、階段とか、外に出るとき、廉斗はいつも私を気遣ってくれる。


でもそれは、私の為じゃなくて、赤ちゃんのため。


「それ、廉斗に話した?」


「言えるわけないよ。」


「夫婦なんだから、ちゃんと話し合うべきだと思うけどな。」


「言ったら重い奴って思われちゃう。」


「おもわねぇよ。廉斗はそんな安っぽい男じゃねぇぞ。」


「私、小さいのかな。」


「誰もが通る道だよね。」


我が子に妬いてしまうなんて、私おかしいのかな。


二人に話したことで、少しだけ気が楽になった。


でもこの気持ちを押さえることなんてできなくて…私はとうとう爆発してしまった。
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