体で伝える愛言葉
いつものように、廉斗はデレデレしながら帰ってきた。


「パパでちゅよ~。寂しくなかったか?」

「バカじゃないの。」


「何だって?」


「赤ちゃん言葉とかキモイし。」


「お前なんか変だぞ?」


廉斗が私の顔を覗き込む。


いつもならこんな態度とらないのに。


良い奥さんで、良いママになりたいのに。

「何でもない!!」


「意味わかんねぇ。なにキレてんの?」


廉斗の声のトーンが下がる。


「赤ちゃん赤ちゃんって、デレデレしてんじゃねぇよ!!」


私は部屋に閉じこもった。


廉斗なんかもう知らない。


何でわかってくれないの?


何で気づいてくれないの?


八つ当たりだって分かってる。


でも、どうしたらいいの?
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