体で伝える愛言葉
遅いなぁ。


待てど暮らせど廉斗は帰ってこない。


いつもならとっくに帰ってきてるのに。


夕飯の準備が終わって、時計を見ると、もう8時前だった。


「どうしたんだろう。」


凜が泣き出す。


変だなオムツも変えたし、ミルクだってさっき飲ませたのに。


ミルクとオムツ以外で泣くような子じゃなかったはず。


私は、言い知れぬ不安を抱えながら凜をあやした。


凜がウトウトし始めた頃、私の携帯が鳴り響いた。
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