体で伝える愛言葉
廉斗も私も、当たり前のように手話で会話するようになった。


今日は廉斗は仕事が休み。


私は、ヘルパーの資格を取るために講習会に出かけなきゃならなかった。


“じゃぁ凜をお願いね。”


“気をつけていって来いよ。”


私は廉斗に手を振って外へ出た。


いつものように教室にはいると、いつメンが集まっていた。


「花梨~」


私がこの学校に行くと話したとき、何故か琴弥まで、自分もやるといいだし、私たちは、同じところに通っている。


私たち以外は、みんなおばさんだ。


「おはよ琴弥。みなさんもおはようございます。」


「おはよう花梨ちゃん。」


先生が入ってきて、授業が始まる。


私が授業を受けているとき、我が家は大変なことになっていた。
< 66 / 71 >

この作品をシェア

pagetop